ご挨拶
名古屋市医師会急病センターは、昭和52年3月6日に名古屋市医師会休日急病診療所の名称で診療を開始し、市民の皆様のご要望にお応えして、診療科目や診療時間を拡充し、現在では名古屋市民の安心・安全の拠所である一次救急医療施設としての重要な役割を担っております。平成24年7月2日には、名古屋市医師会館の建替えに伴い、名称を名古屋市医師会急病センターに変更し、感染待合室、授乳室、多目的トイレ内への幼児専用トイレ、おむつ交換台等を新たに設置し、機能性に富んだ施設となりました。また、一次救急医療施設としての機能に加え、新型コロナウイルスや、今後発生が危惧される強毒性の新型インフルエンザ等の新興感染症への対応が可能となっております。
さて、昨今の救急医療を取り巻く環境は年々厳しさを増し、市民の皆様の関心も高まり、ニーズも多様化しております。特に小児救急は、核家族化や少子化による受診者の小児科医志向が高まり、二次救急医療施設へのコンビニ受診が増加しておりますが、実際の休日夜間救急患者の大部分は、軽症の場合が約9割との報告があります。当急病センターは、名古屋市小児科医会の協力のもと、土曜日の準夜・夜間及び休日の昼間・準夜の時間帯において小児科医による診療を行っておりますので、市民の皆様におかれましては、「名古屋市の救急医療体制」をご覧いただいたうえで、病状に応じた適正な受診を心がけていただきますよう、また風邪や急な発熱等の軽症の場合は、一次救急医療施設としての当急病センター及び市内14箇所の各区休日急病診療所への受診をよろしくお願い申し上げます。
急病センター長
加藤 政隆